約 296,073 件
https://w.atwiki.jp/madoka_magica/pages/15.html
暁美ほむら AA 暁美ほむら AA 普通 普通 / / ィ ハ ヽ l | | / / i / / | /| 、 l l | | | / / | /.| // | / | ,l ,r-'|、 | | | | / / ィ l | .| // .| /イ'´ l| `| } l | l | // l i ,A-|-.| / / レ 二,.--c-| / |l l | l l |、 | .l | -|' ´ ゙、 ,し/| l / |ヽ l / | Vl TニC ゝ-‐'/ / l /´ノ | | 〉 ゙、;;リ / / l/ l | / ゙、 , / / l ヽ | / l _ / / / | ヽ | / ヽ、 / / / ,|_ ヽ | / / ` ー -, ' / /==' __| ヽ | / / r-/ ,/ / /  ̄ヽ ヽ ヽ | l | / __|/ ,イ/ r '´ ヽ ヽ ヽ ヽ l | / `.V_/ / , |/ ヽ ヽ ヽ ,ヘ | / // / l / ヽ ヽ ヽ / V | イ / / ヽ ヽ ヽ / | /__/,、 / / , - ―――ヽ ヽ ヽ / /,.ィ ̄// ̄`´ | _ ,-‐ '´ / ヽ ヽ / / | /.| // | / | ,l ,r-'|、 | | | | / / ィ l | .| // .| /イ'´ l| `| } l | l | ───´─┬┐ l i ,A-|-.| / / レ 二,.--c-| / |l l | ___,,,...-‐''"| |l l |、 | .l | -|' ´ ゙、 ,し/| l / |ヽ l  ̄7 | || Vl TニC ゝ-‐'/ / l /´ノ | i | || 〉 ゙、;;リ / / l/ l .| .| | || / ゙、 , / / l ヽ | | | || / l _ / / / | ヽ | | | || / ヽ、 / / / ,|_ ヽ | || / / ` ー -, ' / /==' __| ヽ | || / / r-/ ,/ / /  ̄ヽ ヽ ヽ | || l | / __|/ ,イ/ r '´ ヽ ヽ ヽ | |ヽ l | / `.V_/ / , |/ ヽ ヽ ヽ |______|__| ,ヘ | / // / l / ヽ ヽ ヽ  ̄ ̄ ̄__/______ V ノノノと⌒ヽ| イ / / ヽ ヽ ヽ ニ二二i -二ニ--- とししし ヽ \ / / ヽ ヽ ________________ンー|.|""""`^ゝ、._ \ / ヽ ヽ | / i | / / i | | ィ | | / /| / | l | } | | /| i | | /| /l_l/_ リ| |.| | / | /| | | | ,/ -,- | リ l / | | {| | | | .!i| { V | ゝ,{ | | ' ヽ / / / | | | / / / / | | | - / / / / | | | ___ / / / / /`ー-,| l |/ | ̄`´ / / / /-、__ l | |`-, | / / / / ,.r―-- 、l | | .| | / / / / / /´ ヽ | |_| |__ / / / / / / /,. | | |`ヽヽ / / / / / / i i | | ヽヽ / / / / |/ l| | l | / / / / / ____ | ヽ ノ/ / / / / 、 ` ー---,} ヽr}-| / / / / / |ヽ/ / | | ||/ / / / / l { / .| | || | | | | /| ハ l | |ヽ l l l | .| l i | | / | ,' |゛ ト | l | | | | l | | |イ--|ト|、_ .| 、 |、 |---|-l l | | | | | | | .V____| ヽ| l | ___'____|ハ | l | l | l | ´r'//T ´ r'//T | l | / V l | ゝ--' ゝ--' | l レ ,} l l | ヽヽヽ ' ヽヽヽ | l | ! l |、 __ ,ノl l | ,! l | ` 、 ,.... '´ l | | ! l | `゛i_‐ - ‐ 'i ´ l | | .! l | } ̄`.ili´ ̄ ̄{ l / | ! , -ヾ r---―-、tt,.--- 二r,/ / ____ | ! / ヽヾ、 ,.|__i´´ / }/ ヾ | ,!/ l |、ヾ, ,イ Tl、 / / ./ ヽ / | | |_,. , X'/ / || | ゝ、 / |/ l| , Y L____/ /____.||__| |__,>' | ヽ ヽ ` ー-,.| / / | | | ______ ,∧ | / / .| | ト- '´ /, / { 二=,| ー' ー' ,' / | / / | ,.' { | | | | | /| ハ l | |ヽ l l l | 、′・ ’、. .| l i | | / | ,' |゛ ト | l | | | | 、 ’、.”・”;‘ ・. l | | |イ--|ト|、_ .| 、 |、 |---|-l l | | | 、. ”;⌒)∴⌒`、,´、; | | | | .V____| ヽ| l | ___'____|ハ | l | ;゜・(´;^` 、" ) ヽ;・” l | l | ´r'//T ´ r'//T | l | / ;゜、⌒((´;;;;; "'人;; ))、´; V l | ゝ--' ゝ--' | l レ ,} l l | ヽヽヽ ' ヽヽヽ | l | _ ! l |、 __ ,ノl l | / '三 ☆ ,! l | ` 、 ,.... '´ l | | / /_昌彡,.. ! l | `゛i_‐ - ‐ 'i ´ l | | / `(_t_,__〕 .! l | } ̄`.ili´ ̄ ̄{ l / | / '(_t_,__〕 ! , -ヾ r---―-、tt,.--- 二r,/ / ____ | / {_i_,__〕 ! / ヽヾ、 ,.|__i´´ / }/ ヾ | { ノ {_i__〉 ,!/ l |、ヾ, ,イ Tl、 / / ./ ヽ / _,..-'" / | | |_,. , X'/ / || | ゝ、 / |/ l| / / , Y L____/ /____.||__| |__,>' | ヽ / / / / / / . . . /、 . \ ヽ\\ / / /' _ / | . . . 〃 | . . . |\ !\ヾ!ヽ / / ./ | / `|ヽ// | . . /|. . .ノヽ _ | ' / / 笏テ rヾ| // | ./ ¦/ |. . . .ト、! ' ! / . 込r少 .〈 / ‐/- ..j.._ /| . .| i ィ .' . . . . . . . . . . ヽ ィ=ミ、、| ./!.| . .| i /r! .' . . . . . . . . . . . . . . .\ 廴 .rバイ!. .| . .| i ゝj / . . . . . . . . . . . . . . . . .. , `ー^ iリ .从 | | / イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . / ∧イ . . | | / |. . . . . . . . . . . . . . . . r _ァ / . . i| .! .| | / | | . i\. . . . . . . . . . . . ./ 人 i|. !. | |/ | | | . . .\. . . . . . . ...{ .イ ∧ i|. !. | ,/ | | | . . . . . .` . . . _.ノ_ . .< ! / } | .! .| / | | = = ==ミr= =┐ / i! ! .! | / | | {i「 .. .. | | i! ! ハ / __ _ _ >从 | . . . >─ミr┴<_ ._ \__ | ノ / lヾ ! 厂 . . . . . . . . . . . { ! |¨ { } . ヽ ヽj` ̄ j/ ./ / / /. . . . . . . . . . . . . ./ ! | 彳_ ハ . . . .\ .. . ゙i / ./ .彡イ /. . . . | . . . . . . . . . i ヾ | /i | \ . . . 「 | / . / | /. . . . . .| . ./ . . . . . . ! \ゝ イ | . i | | \. .\ ..// | ′| / . . . . . . V . . . . . . . . ゝ_ \< ._j | == = | | \ / | / ヽ / . . . . . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . . ̄. . . . . .ノ . ノ . .. | | ′ V. . . . \ 〈. . . . ¨ -ミ . . .! . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ / | | | . . . . ヽ ,\ . . . . . . . . . . . !. . . . . . . . . . . . . . . <._一'′____ L _j 广 . . .  ̄ 〉 / \ . . . . /. . . !. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ / . . . . / ,. r -..、 / , \ / /二ニニニ- 、ヽ / / , / / ヾ 、 / / ィ /l /| ト | i | l /-/_|///,' | /| i; | | ,/| l /,__!_-`/ レ-rA | | l i、 | r' {,J/` z-r.l | ! / i | ,,,`´ じ' / lレ' / l |ト、 ' ,,, ノ / / r -、_|l ||ヽ、ヽ、 二 イ / . / / 、 |ゝ、` ̄7 L、/ / / / r'´ヾ{ ̄ヽ--t- イ / / / ヽ ヽ ヲ, {` / ,イ / / ヽ| ゙、 イ円l ノ /、 / {` ヽ 、 ヾ ゝイ / l | Y } / / i ヽ r' / / / | / { / / | | / / /ノ /´ { / / | |  ̄ | ゙、 / ,イ | | ,{ ゙、 ,.. ---、 _________ / // | | ハ ゙、 ,/三三三ヾ´ 三三三ヽ、 / / / | |- 、 ____ | ヽ /三三三三三;\三三三三\ / / ./ / /l { ト、 r' `i_,. r '三三三三三三三三\三三三三\/ / / /l / / /i [ニヽ、 ,...rri/,/三三三三三-、 三三三三\三三三三\{ | ./ /,' / ,/ / .| | ---r'´/ ,!,!} /三三三三三三 、 三三三三\三三三三ヽ、| | / / | l l l | ヽ | ////,'/三三三三三 /三三\ 三三三三\三三三三\| | | / | | | l | l | // // /三三三三三./三三三入三三三三三\三三三三\| |.レ' .| ,' / l | | |,.. /_l ///三三三三三/三三=,/ \三三三三三;\ヽ、三三三;ゝ..ヽ l l | / / ,/| | | |ll / //三三三三/三三/ `ヽ、三三三三三、 `ヽ三三三ヽ ヽ l { V レ/ツ==、r、_,l| |.|| / 三三三三/三ツ'´ `ヽ、三三三=\ \三三三,、 ヽ { .V レ'´ `゙ -、_-r l ||_| 三三三/三='´ `ヽ三三三;ヽ、 ヽ三三三ヽ、 ヽ / | f=r#r{三三/'´ \三三三;`ヽ_ヽ三三,rニ> 、 __ ___,Xフ /r_ `ー- 、__ _ト|コ_{_ '´ ヽ三三三/ `>____// ヽヽ、 '----‐‐'フ,ノ ,/ ,.イ_,r-'´`゙ -'  ̄ ヾ ー-.} / / i `ヽ ノ l }  ̄`゙´ L==- 、| | ノ ,/|`゙´ ノ/ ヾ ニ___ノノ `ー'´ ,...< _ _ヽ i ヽ / ---=、_} l l ヽ / i l 、 `; l | `、 / } iト 、 ヽ| l| l | i |l 、 l i 、 i ,r-| | | | | |、|、,!..|イヽ{ヽ | | _ | | l | ヽ { |ヽヽィ7c'' | fヘ,i l | ; | ヾ, ヒク | l | ノ| l | | ノ ,,,,, .| l |彡 l l | ヽ .| l A l | / 、 ,... .| l ハ | Y `、 ´ | / ヽ ヽ ヽ |ヽ--r'´,/ / ̄`ヽ ヽ ヽ | l | || / >、 ヽ ヽ | /_,.ノl /,r= '´ //>―― 、 ヽ ,r| r'-'´-,| /-`ー、 //´ \ ヽ / | },. -イ/ /--、__/ // ヾヽ / レ // l ィ | ||`ヽ// 、ヽ {l lレ'/ ク/,イ .| || // ,.r '´,. -' ヽ }`、,レ / /イ,ヘ | | ||// ,. r'´ ..r'´ | ヽ ,....―..、 / .ヽ ,ヘn !-===、 ! ィlj´ ' }'ト、 ./,イハ;、 , ;、 .\ __ _ ljリ -' l ヽ.、,. ´ lバ''. _''' 〕' 「/ ^'`ーv'´/ ;'7ljjjj `く、 ` ,....ノl |`T´ l | |/,-、 '´ { ー' `ー´ レ'´l` v'.l l l `ー..‐ `´ '''"ノ ; /ヽ ヽ l { \ (ヾ ヽ、....., ''"'"'-'´ニノ .、|_ .!-_、 ヽ `'''''''''´ ( ( {ソニ/ ,イ .ト、 `lc {} / / ヽ l_ \ }} {,//// l lヽ l ヽ ノ7 `-ヽ__/ l l \l _,-ノ) l ^ ;'=、⊥/_,.ノ)`^´ ! ; /^´ ノノ i ; } l l l ハ !l l } l.〉 l
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/7744.html
《暁美 ほむら&鹿目 まどか(451)》 キャラクターカード(コンビ) 使用コスト5/発生コスト2/青/AP40/DP40 【魔法少女】 〔コンビ〕 このカードがアプローチに参加した場合、ターン終了時にこのカードと同じ名称の自分の全てのキャラを活動状態にする。その場合、自分のポイント置き場にあるカード1枚を表向きにすることができる。 (こんな風に一緒に話ができて、もう一度また優しくしてくれて、本当に嬉しい。) 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語で登場した青色・【魔法少女】を持つ暁美 ほむらと鹿目 まどかのコンビ。 アプローチした時に自分の同名キャラ全てを活動状態に戻し、自分のポイント1枚を表にする効果を持つ。 基本的に暁美 ほむらと鹿目 まどかを活動状態に戻せる。キャラ統一デッキなら自分キャラ全てを戻せるので非常に強力。 アプローチしたキャラも全て妨害に回せるので戦略の幅が大幅に広がる。 さらにポイントソースを確保できるおまけ付き。 コスト5と重いが、何度でも発動すれば軽減できる。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは[新編]「叛逆の物語」でのほむらのセリフ。 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 04-051 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/madoka-ss/pages/25.html
ほのぼの ほむまど ボクとフランチャイズをして加盟店になってよ! レストランほむほむ 暁美ほむら 概要 閑古鳥が鳴くレストランほむほむ、そこに珍しい客がやってきた。 QB「ボクとフランチャイズをして加盟店になってよ!」 ほむまど。みんなの1番よりあなたの1番になりたい。そんなSSです。 ジャンル まどほむ まとめサイト エレファント速報 元スレ VIP 投稿日 2011/04/25~2011/04/26 地の文 なし 備考 完結済み 登場人物 暁美ほむら レストランほむほむの店長。 思い出の味を守るため奮闘する。 美樹さやか レストランほむほむの向かいに居を構えるカフェの店長。 ある日QBにフランチャイズ契約を迫られ……。 佐倉杏子 レストランほむほむの貴重な客。 巴マミ 芸能人。グルメレポートのため、さやかの店を訪ねる。 キュゥべえ 大手QBグループのフランチャイズ契約を取り持つ。 鹿目まどか 消息不明。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2186.html
【ベレッタM92】 暁美ほむらに支給。 米軍の正式採用銃。 装弾数は9mmパラベラム弾15発。 反動が小さいことと、利き手を問わない操作性が特徴。 まどかマギカ8話でほむらがキュゥべえを撃った銃は、デザインから判断するにこの銃だと思われる。 【魔女図鑑】 ブルーに支給。 見滝原市に出没した魔女の姿を図入りで紹介した冊子。 内容は、まどか公式サイトの魔女図鑑とほぼ同じもの。 ……メタアイテム? 非リレーだしってことで、勘弁してください。 【大量のお菓子】 神楽に支給。 佐倉杏子がホテルに溜めこんでいた菓子袋の中の一つ。 うんまい棒の他にも、ロッキーやポテトチップスなど色々と入っている。 【シャルロッテのグリーフシード】 ゴールドに支給。 お菓子の魔女シャルロッテを倒した際に出現したグリーフシード。 ソウルジェムと触れ合わせることでジェムのけがれを吸いとり、魔力を回復させることができる。 使用制限があり、使いすぎると魔女が孵化する(?)らしい。 【ゲートルードのグリーフシード】 月島亮史に支給。 まどか☆マギカ2話で巴マミが魔女ゲートルードを退治して手に入れたグリーフシード。 マミの話だと、これひとつでだいたい2回分、ジェムを回復させることができるらしい。
https://w.atwiki.jp/madoka-magica/pages/188.html
[部分編集] 要旨 TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』において、ラスボスとして登場した最強の魔女、ワルプルギスの夜。 圧倒的な力で世界を蹂躙し、暁美ほむらが時間をループするきっかけとなった存在であるが、彼女(?)は結局何者だったのだろうか。 今回、私がワルプルギスの夜の正体に関して行った考察を、ここに纏めておく。 目次 第一章 序論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 1.1 ワルプルギスの夜とは何か 1.2 ワルプルギスの夜に関する疑問と仮説 第二章 検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2.1 仮説の根拠 2.2 魔女化の過程 2.3 考察 第三章 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 3.1 彼女の、最悪の結末 参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第一章序論 1.1 ワルプルギスの夜とは何か ワルプルギスの夜は、『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する最強の魔女である。 普通の人間には災害として認識されるほどの強大な力を持ち、他の魔女と違って、結界の中に隠れて身を守る必要がない。 ただ一度具現化しただけでも、何千人という人が犠牲になるとまで言われており、魔法少女が二人がかりで挑んでも勝てるかどうかという圧倒的な戦闘力を持つ。 語源はヨーロッパで広く行われる迎春祭であり、様式や目的は地域によって様々だが、4月30日の夜から5月1日の朝にかけて行われ、春の訪れを祝って迎え火を焚くという点が共通している。 1.2 ワルプルギスの夜に関する疑問と仮説 『魔法少女まどか☆マギカ』の世界において魔法少女とは、キュゥべぇと契約して願いを叶えてもらう代わりに、魔女と戦う事を運命づけられた少女たちのことである。 事の真相は、魔女とは魔法少女が変化したものであり、キュウべぇは魔法少女が魔女に変化する時に起こる感情の相転移からエネルギーを回収することが目的だった。 故に、魔女であるワルプルギスの夜も、かつては魔法少女だった筈である。 しかし、ワルプルギスの夜と、劇中に登場したほかの魔女とでは、あまりにも違いが大きすぎる。 圧倒的な戦闘力に加え、結界を形成しないという点や、おそらく複数回出現しているという点など、魔女というカテゴリに納めてしまっていい物なのかも疑わしくなってくる。 魔法少女と魔女の戦力差や、魔女化した時の能力の変化などには不明な点が多いが、全くの無関係だとは思えない。 他の魔女とは一線を画する力を持つワルプルギスの夜は、一体どんな魔法少女だったのだろうか。何故あれほどの力を持っており、どんな理由で魔女になってしまったのだろうか。 私はそれに対して、一つの仮説を立てた。 まどろっこしいのは好きではないだろうから率直に言わせてもらうが、ワルプルギスの夜の正体は、暁美ほむらなのではないだろうか。 第二章 検証 2.1 仮説の根拠 まず、私がそう考えるに至ったきっかけと根拠を述べておこう。 きっかけは、本編第10話において、ほむらのループ4周目の世界における、魔女化したまどかを見たことだった。 キュウべぇと契約したまどかは最強の魔法少女となり、最強の魔女であるワルプルギスの夜を一撃で葬り去る。しかしその反動によって、彼女のソウルジェムは一気に黒くなり、まどかはワルプルギスの夜を遥かに越える魔女へと変化してしまう。 この時私は、『強力な魔法少女からは強力な魔女が生まれる』という法則が存在するのであれば、ワルプルギスの夜もまた、かつては強力な魔法少女だったのではないか、と考えたのである。 そして、まどかに次ぐ強力な魔法少女としてほむらが思い浮かび、試しに検証してみた結果、驚くほどにワルプルギスの夜と暁美ほむらには共通点が多かったのである。 以下に、私が発見した両者の共通点を記載する。 ワルプルギスの夜 1.性質は無力。(公式ページ) 2.回り続ける愚者の象徴。(公式ページ) 3.歴史の中で語り継がれる謎の魔女。(公式ページ) 4.ひっくり返ると能力発動。(公式ページ) 5.強大な戦闘力。 6.歯車のモチーフ。 7.ほむらの資料の中にあったFeuer(火)の記述(第11話 ほむらの部屋) 8.語源は北欧の祭り。夜から明け方にかけて行われ、火を焚くことが多い。 9.頭部の髪?が二股に分かれている。 暁美ほむら 1.まどかを救う事に何度も失敗している。契約以前のほむらは文字通り無力だった。 2.まどかを救うまで、世界をループし続ける。 3.時間操作の能力。詳しくは後述。 4.時間逆行発動時、盾に付いている砂時計を反転させる。 5.メイン5人の中では、まどかを除けばおそらく最強。 6.時間停止発動時、時計の内部機構が描写される。 7.ほむら→焔、炎 8.暁美→美しい夜明け ほむら→火 9.髪が三つ編みの時もばらしているときも二股に分かれている。 2.2 魔女化の過程 ワルプルギスの夜の正体は暁美ほむらである、という仮説の根拠は以上である。 では、彼女はどのようにして魔女になったのか。なぜ、同一人物であるはずの二人が同じ時間に同じ場所に存在しているのかを考察したいと思う。 何らかの願いを叶えてもらうためにキュウべぇと契約した少女が、魔法少女であり、魔法少女は絶望することで魔女へと変化する。 キュウべぇ曰く「祈りから始まり、呪いで終わる」「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる」との事で、おそらく魔法少女が絶望する原因は、自身がキュウべぇに叶えてもらった願いにあるのだろう。 例えば美樹さやかは、「友人の腕を治してもらうこと」を願ったが、彼女は電車の中で出会った二人の男性とのやり取りで、献身に見返りを求めないという理想を破綻させてしまい、心の拠り所を失ったことで魔女になってしまっている。 同様に、ほむらの場合は「鹿目まどかを救うこと」が願いであり、3周目の世界と本編においては、まどかを救えなかったことから魔女化寸前にまで至っている。 キュウべぇに願ったことが、そのまま魔女化の原因になるのは明らかだと言えるだろう。他の魔法少女同様に、彼女にも魔女化する条件は揃っていたわけである。 しかし、仮に彼女が魔女化してワルプルギスの夜になったとしても、同一人物である以上、二人が同じ時間軸の上で出会う事は有り得ない。では、なぜワルプルギスの夜は出現したのだろうか。 その答えは、ほむらがまどかを救うために同じ時間をループしていたという点にある。 彼女は、自身の行動を変化させることで、いくつもの並行世界を横断し、まどかを救う方法を探していた。(第11話、キュウべぇの台詞より) ほむらは、まどかを救う事に失敗すると、別の世界へと移動し、記憶を保った状態で目を覚ます。そして、その世界を新たなステージとして、まどかを救う方法を探し始めるのである。 ここから先は私の仮説となるので、注意して読んでほしい。 並行世界は無限に存在するわけなのだから、世界を渡り歩いてまどかを救おうとしていたほむらも、実は一人ではなかったのではないだろうか。 本編のほむら(以下、ほむら0)によって記憶を上書きされる前にまどかと出会い、ほむら0と同様にまどかを救おうとして魔法少女になったほむらが、他にも居たのではないだろうか。 そしてそのほむらも、まどかを救うために世界のループを行い、最終的に絶望して魔女に―――ワルプルギスの夜になってしまったのではないだろうか。 別の世界のほむらが魔女化してワルプルギスの夜となり、世界間を移動してほむら0の前に現れた。そう考えれば、つじつまが合うのである。 2.3 考察 ワルプルギスの夜の正体は、別の世界の暁美ほむらである。この仮説が正しければ、本編中の疑問をいくつか解決することも出来る。 例えば、ワルプルギスの夜がもつ強大な力の理由である。 まどかが最強の魔法少女足り得たのは、ほむらがまどかを救おうと時間をループし続けた結果、まどかが、ループした時間で起こったあらゆる出来事の元凶となってしまった為である。 そしてその力は、元凶となったまどかだけではなく、まどかのために行動したほむらにも宿っていたのではないだろうか。 ほむら0は、既に契約を終えた後であるためにその影響を受けないが、まだ魔法少女になっておらず、ほむら0による上書きも受けていない他の世界のほむら達には、ほむら0がループを繰り返すたびに力が蓄積されていった筈である。 そうして力を蓄えた他の世界のほむら達の内の一人、或いは何人かがワルプルギスの夜となり、別の世界に出現したのではないだろうか。 こう考えれば、ワルプルギスの夜の強大な力の理由が説明できるし、また、ワルプルギスの夜が以前にも出現したらしい(第6話、ほむらと杏子の会話)事についてもつじつまが合うのである。 また、ほむらがまどかを救うためには、ワルプルギスの夜の打倒は必要条件だと考えていいだろう。事実、ほむらはワルプルギスの夜を倒すために、行動パターンの解析や武装の調達など、周到に準備を行なっていた。 しかし、ワルプルギスの夜が魔女である以上、魔女として覚醒する寸前までは魔法少女だった筈である。そして、強大な力を持つワルプルギスの夜に比べれば、前身となる魔法少女のほうが、まだ御し易いのではないだろうか。 早い話が、ワルプルギスの夜を打倒するには、前身である魔法少女の魔女化を防ぐ事が一番の近道だと思えるのである。 ループを繰り返すうちに前身となっている魔法少女を見つけ出し、その絶望を防ぐか、手っ取り早く殺してしまうかすれば、ワルプルギスの夜は現れなくなるはずなのである。 しかし、ほむらはそうはしなかった。それは、前身となった魔法少女が、ほむらでは辿り着けない所に居たせいで、見つけ出すことが不可能だったからではないだろうか。 先の仮説が正しければ、この疑問も解決することが出来る。ワルプルギスの夜が世界の壁を超えて現れるのであれば、いかにほむらでも見つけ出すことは出来ない筈だからである。 尤も、見つけ出したところで、ワルプルギスの夜の正体が別の世界の自分だと知れば、それこそ絶望して魔女になってしまうだろうが…… 第三章 まとめ 3.1 彼女の、最悪の結末 仮説:ワルプルギスの夜の正体は、別の世界の暁美ほむらである。 根拠:両者には非常に共通点が多く、つじつまもあっている。 考察:この仮説により、幾つかの疑問点を解消できる。 最低限つじつまは合っているとは思うが、我ながら救いの無い説だと思う。まどかを救うために行動していた筈のほむらは、実はまどかを破滅させる最大の要因を作り出してしまっていた事になるのだ。 キュウべぇ曰く「祈りから始まり、呪いで終わる」「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何かの歪みを生み出すことになる」らしいが、ほむらはまさにそれを体現してしまったのだろう。 最終的には、最強の魔法少女となったまどかの願いにより、まどかを含む全ての魔法少女は魔女化の運命から救われることとなるが、改変された後の世界においても、ほむらはキュウべぇと共に戦い続けている。 彼女の行く先に何があるのかは分からないが、せめて、彼女が息絶えるその瞬間まで、彼女が命をかけて救おうとした最高の友達の事を、忘れないで居られることを願う。 という点から、「暁美ほむらがワルプルギスの夜の元の魔法少女である」という説も存在していた。しかし、現在はゲーム版でほむらの魔女化した姿が登場したため、否定されている。 参考文献 魔法少女まどか☆マギカ公式ホームページ:http //www.madoka-magica.com/ 魔法少女まどか☆マギカWiki:http //www22.atwiki.jp/madoka-magica/ アニヲタWiki:http //wiki.aniota.info/
https://w.atwiki.jp/madoka-ss/pages/52.html
ほむまどスレ7より 785 名前:1/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 31 37.45 ID xpg9RnWZ0 642 の続き (結局、朝食までご馳走になってしまった・・・) 朝一番にまどかを自宅まで送り届け、両親に突然の無断外泊を咎められようとしていたのを見ておれず、思わず助け舟を出してしまったほむら すると思惑とは遠く外れ、すっかり鹿目夫妻に気に入られてしまい、娘と仲良くしてやって欲しいと打ち解けられてしまった 「わざわざ送ってくれた上に、助けてくれてありがとうね。うちのママ、怒ると怖いから・・・ほむらちゃんが助けてくれなかったら、無断外泊なんてしたんだもん。二人になったタイミングで、きっと引っ叩かれてたよ」 「そう・・・でもそれは貴女を心配しての事よ。あまりご両親に心配をかけるような真似をしてはいけないわ」 「うん、ありがとうほむらちゃん」 「・・・私はただ、話せるだけの事実を説明しただけ。感謝される謂れはない」 そんないつものそっけない態度に、穏やかな笑みを返すまどか 「・・・うん、やっぱりほむらちゃんはやさしいね」 「勘違いよ・・・本当にそう思うなら、貴女はお人良しすぎる」 (これではもう、まどかと距離を置くのは難しいかもしれない・・・貴女は誰にでも優しすぎる・・・) 「・・・えへへ。あのねほむらちゃん。もし良かったらなんだけど、時々でもこうやって、ほむらちゃんと一緒に登校したり、お家に帰ったり出来たら嬉しいなって・・・」 「一緒に登下校するには、少し遠回りになりすぎるわ・・・」 俯き、数歩先を歩きながら返される返事に、わずかに残念そうに微笑むまどか 「そっか・・・でも、私とほむらちゃんはもう友達だよね?」 「・・・・・・」 ほむらの脳裏につい先ほどの鹿目夫妻と、目の前の少女の悲しむ顔が浮かび、その問いを否定する事が出来なかった 「おはようさやかちゃん、仁美ちゃん」 ほむらと連れ添って歩きながら、いつもの合流地点で待っていた親友二人に手を振るまどか 「まどかおはよう!・・・って、なんでアンタが一緒に居るのよ、転校生!」 「おはようございます、まどかさん。それに暁美さんも」 予想通りのさやかの反応に、苦笑しながらたしなめるまどか 「さやかちゃん!ほむらちゃんにそんな意地悪なこと言わないで。ほむらちゃんは昨日私を色々助けてくれたんだから。仁美ちゃんも、これからはほむらちゃんと仲良くしてあげて欲しいなって」 「・・・・・・」 「あらあら、そうなんですの?麗しの転校生の暁美さんと、まさかの急接近ですのね~!」 「あはは・・・まぁそうなるのかな?ほむらちゃん、ちょっと感情を表に出さないところがあって、とっつきにくいかもしれないけど。すごい優しい良い子なんだよ」 「無愛想ってレベルじゃないでしょ!?どんだけ好意的なのよアンタ!」 そんな三人のやり取りを省みることなく、マイペースに学校へと歩いていくほむら 「ちょっと色々やることがあって・・・先に行くわ。また学校で」 「え・・・うん、またねほむらちゃん」 「・・・あらあら。相変わらずそっけないお方ですわね」 「やっぱアイツ嫌なやつだわ」 「まぁまぁさやかさん。何を怒ってらっしゃるのかは存じませんが、まどかさんの仰る事にも少しは耳を傾けてください。私も暁美さんがそこまで悪い方とは思えませんもの」 「うんうん、ありがとう仁美ちゃん」 「アタシには嫌味で自分勝手なやつにしか見えないけどね」 786 名前:2/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 36 32.85 ID xpg9RnWZ0 「ほむらちゃんに大事なお話があるの」 その日一日、事ある毎に話しかけてくるまどかの誘いを袖にしつ続けたほむらであったが、放課後の誘いだけは断る事が出来なかった 夕日に赤く染めあげられた、二人だけの静かな教室。日の光を背負った艶やかな黒髪の少女が、とけて消えてしまいそうなほど儚げで美しいと感じたまどかは、 これが告白だったらロマンチックなのにな・・・なんて考えが一瞬頭をよぎりながら、話を切り出した 「わざわざ待っててもらってごめんね。あのね、ほむらちゃん」 「用件は何かしら。なるべく手短にお願いするわ」 席二つ挟んで、腰を持たれかけさせていたほむらに詰め寄るまどか 「さやかちゃんとマミさん・・・今日もこの後、魔女退治に出かけるみたいなの」 「そう・・・それで?やっぱり貴女も着いて行くつもり?」 「うん、ほむらちゃんが心配してくれてるのはわかるけど・・・さやかちゃんを放っては置けないし、マミさんだってみんなが知らないところで 一人であんな怖い目にあいながら魔女と戦ってくれてるのを知っちゃったら、見て見ぬ振りなんて出来ないよ」 「昨日あんな目にあったばかりなのに、貴女はもう忘れてしまったのね・・・」 「ううん、魔女退治が命がけなんだってことも、ほむらちゃんが助けてくれなかったら死んじゃってたこともわかってるよ。・・・だからね、ほむらちゃんにお願いがあるの」 話すうちに感情が高ぶったまどかは、ほむらの左手を両手で包み込むように握り締めると、その目を見つめて必死に懇願する 「マミさんやさやかちゃんと喧嘩しないで、もっと仲良くして欲しいの。魔女をやっつける時も、みんなで協力して戦えばずっと安全なはずだよね? ・・・それにね、私、ほむらちゃんがマミさんやさやかちゃんと険悪にしてるの、もう見てられないの!」 「・・・」 「お願い!マミさんとさやかちゃんにはもう一度私から話してみるから・・・ほむらちゃんがどう思ってようと、もう私にとってほむらちゃんは命の恩人で大切なお友達なの! ・・・それに、同じ魔法少女なのに、ほむらちゃんは悪い人じゃないのに、マミさんと喧嘩してるなんて、そんなの絶対おかしいよ!」 わずかに涙を滲ませるまどかの真剣な眼差しから目を逸らし、俯いて握られた手を優しく払うと、鞄を手にして後ろのドアへ向かって歩き出すほむら 「・・・用件はそれだけ?私の答えは変わらない・・・。もう日が暮れる、気をつけて帰りなさい」 「ほむらちゃん!・・・私、ほむらちゃんの事、信じてるから!」 (ほむらちゃん、やっぱり来てくれないのかな・・・) 夕暮れの教室でのやり取りがあった次の日、目に染み入るような鮮やかな夕暮れの中、 使い魔の気配を辿った三人は、郊外の廃ビルを訪れていた 「二人とも、ガラスの破片が落ちてるから、足元気をつけて」 「ありがとうございます、マミさん」 「薄暗くて如何にもなんか出そうですよね、ここ・・・」 狭い通路を抜け広間に出ようとしたその時、特徴的な落ち着いた凛とした声と共に、死角になっていた物陰から魔法少女姿のほむらが現れる 「どうやら先日の帽子の意味は理解してもらえなかったみたいね、巴マミ」 787 名前:3/3[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 13 37 46.57 ID xpg9RnWZ0 「ほむらちゃん!」 「・・・暁美さん」 「アンタ、何しに来たのさ!」 一気に緊迫する空気の中、悲痛な表情を浮かべ、ほむらを庇うように割って入るまどか 「ほむらちゃんも魔女退治を手伝いに来てくれたんだよね?だからさやかちゃん、そんな風に言うのはやめて?マミさんも、ほむらちゃんの事を信じてあげてください」 「それは彼女の出方次第だけれど・・・」 「私は警告に来たの。・・・巴マミ、魔女退治に一般人の二人を巻き込むのはやめなさい」 「彼女たちはキュゥべぇに選ばれたのよ?もう無関係じゃないし、この仕事について色々知る必要がある。・・・鹿目さんの話を聞いた限りじゃ、貴女が彼女を心配しているのはわかるけど、彼女にだって選ぶ権利があるわ」 マミの返答にわずかに俯いて奥歯を噛むと、表情を殺して言い放つほむら 「いいえ、貴女はやっぱりわかっていない。貴女が守りきれないほど強力な魔女が現れたら、まだ契約してもいない二人を危険に晒すことになる。・・・そうね、わかりやすいよう言い方を変えるわ。・・・今ここで私が貴女を襲えば・・・三人とも死ぬことになる」 「ほむらちゃん!?」 「お前!やっぱり・・・」 「鹿目さんと美紀さんは下がってて。これは魔法少女同士の問題だもの。・・・暁美さん、やはり貴女とは白黒はっきりつけるしかないようね」 マミはわずかに周囲の地形を見回すと、まどかとさやかを背に庇って下がらせ、広間の入り口付近に立つほむらとは対照的に、狭い通路に陣取った 「ほむらちゃん!・・・どうして、どうしてわかってくれないの?もうこんなの見てられないよ・・・」 事を構えるマミとほむらを見守りながら、悲嘆にくれたまどかは膝をついてぼろぼろと大粒の涙をこぼす 「大丈夫よ鹿目さん。彼女だって本気で私たちに危害を加えるつもりで言ってるわけじゃないし、私だって可愛い未来の後輩の目の前で、その命の恩人に乱暴するなんて、悪者にはなりたくないもの。そうよね、暁美さん?」 「・・・そうね、別に私は貴女たちに危害を加えるつもりはない」 「だったらどうして・・・」 「転校生。アンタがどういうつもりでも、まどかを泣かせるなら私はアンタを許さない」 俯いて膝をつくまどかの肩に手をかけ、魔法少女同士の緊迫した空気にも気圧されることなく、ほむらを見つめて言い放つさやか 「貴女の言っていることにも一理あるわ・・・それに、確かに先日は後れを取った・・・。でもね、私は自分のしていることが間違っているだなんて思わない」 「・・・そう。残念ね。貴女とは戦いたくないのだけれど」 軽く後ろ髪を右手で払うと、事も無げに言い放つほむら 「ほむらちゃん!・・・お願い、やめて二人とも・・・お願いだから・・・」 (鹿目さんにあんなふうに庇われちゃ・・・ね。それにこの子からも、まるで殺気を感じないわ・・・) 「だったらこうしましょう暁美さん。私のリボンが貴女を縛るのが先か、貴女が私の身につけている物を奪い取るのが先か、勝負よ」 「かまわないけれど・・・今ここでやるの?」 「ええそうよ。それとも、もっと広い場所じゃないと都合が悪いかしら?」 「・・・いいえ、ここでかまわないわ」 「そう。じゃあ美樹さんに開始の合図をお願いするわね」 マミは懐から銀貨を取り出すと、軽やかにさやかに向かって放り投げた To Be Continued ほむまど成分少ない上に、ダラダラ続けて申し訳ないっす・・・ 809 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 02 53 31.96 ID Ri4t70Ig0 785 「・・・えへへ。あのねほむらちゃん。もし良かったらなんだけど、時々でもこうやって、ほむらちゃんと一緒に登校したり、お家に帰ったり出来たら嬉しいなって・・・」 「一緒に登下校するには、少し遠回りになりすぎるわ・・・」 この部分のイラストです。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2184.html
「どういうこと……?」 私は、森の中でバカみたいに立ちつくしていた。 分からなかった。 訳が分からなかった。 今までだって、色々なことに裏切られてきた。 でも、その全てに意味があった。 インキュベーターの罠があり、意図があり、魔法少女の絶望があった。 でも今は、何が起こっているのか、どうしてこんなことが起こっているのか、何一つ理解できなかった。 何より、こんなことが起こる必然性も必要性はないはずだ。 インキュベーターたちだって、私とワルプルギスの夜を餌に、まどかを魔女にすることだけが狙いだったはずなのだから。 「それに、巴マミも美樹さやかも、佐倉杏子もこの時間軸では既に死んだはず……」 美樹さやかに至っては、魔女になった上で死んだのだ。 一度魔女になったら取り返しがつかないことを私は誰より知っている。 インキュベーターだって、『一度魔女になってしまえば、元には戻れない』と認めていたはずだ。 舞台の上に立っている魔法少女は、私だけになった。 あとは、私と“ワルプルギスの夜”の間で決着をつけるだけだったはずだ。 それなのに、何がどう狂ってこんなことになったの? 何でこんなおかしなことばかり起こっているの? ――それに、この殺し合いにはまどかもいる。 それを思い出して、私は耐えた。 歯をギリ、と食いしばる。 感情を殺す時に、よくしてきた仕草だ。 泣きそうになった時に、立ち止まりそうになった時に、いつも何度も繰り返してきた仕草だ。 そうだ。 何が起こっているのかはさっぱり理解できないけれど、当面まどかと私の身が危険であることには違いない。 なら、まずは身を守る手段を確認しておこう。 落ちつく為にも、私は支給されたディパックを開けた。 出て来たのは、黒光りする自動拳銃。 すっかり見慣れたもの。 ベレッタM92。 私が、某国の軍事基地から盗み出した拳銃のひとつだ。 インキュベーターを蜂の巣にした時もこれを使った。 もしかしたら、私の武器を取り上げて、改めて支給品として配り直したのかもしれない。 そんなことを思いつく。 ――どうしよう。 次の瞬間、それは決して思いつきでは済まないことに気づいた。 いつも左手に装備した『盾』の内部、そこに広がる四次元の空間に手を入れて愕然とする。 『盾』の中に隠していた私の武装――手榴弾や機関銃やRPG-7やタンクローリーや88式地対艦ミサイルなど、無数の武器――が、全て奪われていた。 まず思ったのは、やっぱり、ということ。 人間同士の“殺し合い”なら、私の持っている数々の武装は尋常ではない威力を発揮する。 能力に制限をかけるような主催者なら、私に最初から重火器を多数持たせた状態で参加させるはずがない。 下手をすれば他の参加者への支給品として、ばらまかれて使われているのかもしれない。 そして次に思ったのは、なすすべがない、ということ。 つまり、この殺し合いを生還したとしても、私には“ワルプルギスの夜”を倒す為の武器がない。帰った世界で一から集め直したのでは、到底間に合わない。 どうしよう。 それならどうしたらいいか。 考えなくては。 立ち止まることができないから、考えるしかない。 私が絶望したその時に、私の魂は魔女になり、全てが終わってしまうのだから。 立ち止まったら、生きていけないのだから。 ――今の時間軸も捨てて、またループする? やり直す? 今まで何度も繰り返してきたように、今の時間に見切りをつけて、新しい時間をやり直す方法がある。 また繰り返すことに迷いはない。私は何度だって繰り返してみせると誓ったのだから。 でも、それにしたって『じゃあ今すぐやり直しましょう』というわけにはいかないのだ。 私の盾の役割は、武器の収納と盾としての防御だけじゃない。 “時を戻す”という一番大事な機能を持っている。 魔法少女としての固有能力。 盾の中に埋め込まれた砂時計は、紫の砂をこぼしながら時を刻んでいる。 砂の量は一カ月分。 時間を戻した時から砂が落ち始めて、ワルプルギスの夜が来た日に砂が落ち切る。そこで砂時計をひっくり返せば時間が戻る。 一度ひっくり返した砂は、砂が落ち切るまで再びひっくり返せない。 つまり、ワルプルギスの夜が来るまで、時間を止めることはできても巻き戻すことはできない。 ワルプルギスの夜の日まで生きのびない限り、私はこの現実を『なかったこと』にできない。 ――なら、私が優勝して生還する? まどかも他の68人も、全員殺して初めからやり直す? そんなことを考えてしまう。 そして、私ならおそらくそれができるだろうとも思う。 繰り返してきた時間軸の中では、まどかや美樹さやかにトドメを刺した時間もあったのだ。 心が痛むには違いないが、殺せない事はないだろう。 そんな風にきっぱり分析できてしまうことに、自虐する。 どうやら私の魂も、相当に擦り切れているらしい。 でも、だからといってさっさと優勝しましょうという気持ちにもなれない。 ――皆殺しにして優勝したからって、帰してくれるとは限らない。 優勝したとしても、主催者が約束通りに願いを叶えてくれる保障なんてないのだ。 「殺し合え」などと平然と命令した相手が、最後の一人には慈悲をかけてやるという都合の良い真似をするかどうか、私にはそれが信用できない。 何より、主催者の白スーツは“魔女の口づけ”を利用してみせた。それも、長い時間を繰り返してきた私でさえ全く未知の方法で。 となると、このゲームには『魔女を生みだすモノ』である、あのインキュベーターたちも関わっている可能性が浮かぶ。 というか、『魔女』に関わることなら、あいつらが絡んでいるしか思えない。 そしてだからこそ、「何でも願いを叶えてくれる」などという言葉を信用できない。 『彼ら』が「願いを叶えてあげる」と声をかけた少女たちは、例外なく破滅していったから……。 そもそも『あいつら』が人の命を使い捨ての部品程度にしか思っていないことは、きっと私が誰よりも知っている。 だからこそ奴は――奴らは――まどかに執着し、私の邪魔をしてきたのだから。 そこまで考えたところで、私の頭は衝撃を受けた。 まどかが魔女になったのを、初めて見た時以来かもしれない。 それぐらいの、“最悪”の可能性。 ――もし、この会場にもあのインキュベーターがいたらどうなる? この会場は、外界から隔離されているように見える。 インキュベーターが主催側にいるのでなければ、主催側は彼らの介入を防ぐ措置を取るだろう。 しかし、インキュベーターならそんなことお構いなしに介入を試みるだろう。 ましてや、主催者が“魔女”と関わっているなら、彼がインキュベーターの協力者だろうとそうでなかろうと、主催に介入しようとする方が自然だ。 そして、アイツらはまどかを契約させたがっている。 どういうわけか、繰り返すごとにどんどん執拗になるやり方で、彼らはまどかの魂を狙い続けている。 そんな彼らが、会場内にまどかを見つければ、契約を持ちかけないはずがない。 今の私は、まどかがどこにいるか分からない。 もし、一人でいるまどかに、インキュベーターが契約を持ちかけたりしたら。 まどかが、“殺し合いを止めさせる”という願いと引き換えに、魔法少女になろうとしたら。 私の知っている鹿目まどかなら、そうしてしまうだろう。 69人の命を救う為に、進んで自らの魂を犠牲にするだろう。 そして、それは最悪の展開だ。 ――キュゥべえにだまされる前の、ばかなわたしを……助けてあげて、くれないかな? ワルプルギスの夜が来なくても、まどかが魔法少女になった時点で、私はまどかを救えなくなる。 どころか、願いの内容次第では、魔法少女まどかの動き次第では、最悪の魔女が生まれる。 まどかは死んで、私もワルプルギスの夜を迎える前に魔女に殺される。 繰り返せなくなる。 永久に、まどかを救えなくなる。 そうなったら、 そうなったら、 私は走った。 まどかがどこにいるのか分からなくても、あてがなくても、とにかく走った。 (まどか……まどか……! お願い、無事でいて。魔法少女じゃない、そのままのまどかでいて!) 魔法少女の姿をしたまどかに、出会わないことだけを祈りながら。 【A-8/森/深夜】 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]健康、変身後 [装備]盾(魔法少女の武器)、ソウルジェム(魔力満タン) [道具]基本支給品一式、 ベレッタM92(残弾15/15)@魔法少女まどか☆マギカ、 [思考]基本:もしまどかが“契約”していたら…??? 1・鹿目まどかを一刻も早く何としても保護する 2・主催者の言葉をあまり信用していない ※参戦時期は「まどか☆マギカ」9話、杏子死亡後から、11話以前のどこかです。 ※会場内にキュゥべえがいる可能性を考えています。 Back 006魔法少女リリカルまどか 投下順で読む Next 008人間失格 GAME START 暁美ほむら Next
https://w.atwiki.jp/madoka-ss/pages/51.html
ほむまどスレ7より 607 名前:1/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 28 53.16 ID sVeA7nry0 「すっかり遅くなっちゃった」 夕飯の材料の買出しに出かけていたまどかだったが、素材の吟味やセール品に目移りし、スーパーを出た頃にはすっかり日が暮れていた (・・・最近マミさんの魔女退治に連れて行ってもらったせいか、なんだか夜の街が怖いなぁ) なるべく人通りの多い明るい道を選びながら家路を急いでいたその時、視界の片隅に艶やかな長い黒髪の少女が通り過ぎるのが目に入った (あれ・・・今のほむらちゃんかな?) 最近やって来た才色兼備の美少女転校生・・・そしてグリーフシード目当ての悪い魔法少女 『あの子には気をつけなさい』そう何度も言い聞かされたはずなのに、まどかにはどうしてもそんな風には思えなかった 思わず見入る凛とした顔立ち、どこか寂しげな横顔に、物憂げな眼差し (どうしてこんなにほむらちゃんの事が気になるんだろう・・・) 自分の感情に整理がつかないまま、気が付けばその姿を追っていた (あれ?見失っちゃった。・・・なんだか如何わしいホテルが沢山並んでるけど・・・ほむらちゃん、こんなところで何を・・・) 繁華街から少し離れたホテル街でほむらを見失い、どうしようかと近くの空き地の前を歩いていると、辺りの景色が白く点滅しながら揺らめき始める (この結界に使い魔は・・・ 薔薇園の魔女ね。そこそこ手強いやつだし、巴さんやまどかが巻き込まれない内に、念の為に倒しておくか・・・) 迫り来る使い魔を小銃で蹴散らしながら結界の奥へ進んだほむらは、大きな赤い扉を蹴破り薔薇園の魔女と対峙する (こいつは手間取ると厄介だから・・・一瞬で終わらせる!) 時間を停止して盾から3本のRPG-7・・・対戦車ロケットを取り出すと、異形の魔女・ゲルトルートに向かって放つ 動き出した時の中で、すさまじい爆音と煙に周囲を覆われる (やった・・・かしら) 爆風に髪をそよがせながら、視界が晴れるのを待っていたほむらの耳に、少女特有の甲高い悲鳴が届く 「きゃぁ!」 (!? この声はまさか・・・) 騒ぎを聞きつけて駆けつけたほむらの目に、綿飴に髭を生やしたような使い魔に絡まれるまどかの姿が飛び込み、すぐさま飛び掛って蹴散らす 「ほむらちゃん!・・・ありがとう」 「・・・鹿目まどか。貴女は一体ここで何をしているの?」 安堵の表情を浮べるまどかを、怪訝な表情で睨みつける 「どうやら巴マミの魔女退治ごっこに付き合ったせいで、何か思い違いしているようね・・・」 「ち、違うの!・・・ほむらちゃんの後姿が見えたから気になって・・・その」 まどかが俯き、気まずい空気が流れかけたその時、さきほど髭の使い魔が居た場所から植物のツタが何本も湧き出し、 二人の少女の身体を絡め取る 「しまった・・・!」 「きゃっ!?」 608 名前:2/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 29 40.07 ID sVeA7nry0 たちまち魔女の居た方向へ引き寄せられると、そのまま壁に思い切り叩きつけられる 「きゃぁぁあ!?」 「くっ!」 打ち付けられる勢いから相当の衝撃を覚悟して目を瞑ったまどかだったが、温かい何かに包まれ襲い来るはずの衝撃は予想より遥かに軽かった (え・・・?) しかし下半身を絡め取ったツタはそのまま離れることなく、続けざまに何度も壁に打ち付けられる そうして5回、6回と壁に叩きつけられてから、自分の額にポタポタと熱い血が滴り落ちてくるのに気が付き、 ようやく置かれている状況を把握したまどか 「ほ、ほむらちゃん!」 一緒に絡め取られたほむらが、内に抱き込むようにまどかを抱えて身代わりになっていた 既に何度も打ち据えられ、額からは血がダラダラと流れおち、衣装からも徐々に赤い血が滲み始めている 「うぅ・・・ひどい。もう私なんかを庇うのはやめて!ほむらちゃん!」 「・・・静かにしてなさい、舌を噛むわよ。それに、この状況じゃ貴女を庇おうが庇うまいが同じだわ」 そうこうしているうちに、一際宙高く引き上げられ、思い切り地面に打ち据えられる 「・・・ぐっ!」 「ほむらちゃん、しっかりして!」 ボロボロと大粒の涙を流すまどかであったが、ほむらに強く抱きかかえられていて、その細い腕の中でどうすることも出来なかった 半身を吹き飛ばされて怒り狂った異形の魔女が、少女二人を散々に打ち据えた後、止めを刺さんと宙を舞って跳びかかる (・・・もうだめ!) その巨体が目の前に迫り、押し潰されそうになって思わず目を閉じるまどかであったが (しめた、束縛が解けた!) 次の瞬間激しい爆音が鳴り響き、恐る恐るまどかが目を開けた時には、ほむらに抱きかかえられ 周囲の景色も元のホテル街の空き地に戻ろうとしていた (え?え?・・・助かったの?) ほむらは目を白黒させているまどかをゆっくりと下ろすと、空き地の真ん中で魔女が落としたグリーフシードを拾いながら冷たく言い放つ 「命拾いしたわね・・・これに懲りたらこれ以上首を突っ込まないことね。さもないと・・・死ぬわよ」 「ま、待ってほむらちゃん!」 何が起こったのか理解できないまでも、自分が助けられたことだけは察して声を上げるまどか その時、 「まどかー!」 「鹿目さん、大丈夫!?」 さやかと魔法少女姿のマミが血相を変えながら現れ、二人を引き離すように間に割り込む 「さやかちゃん、マミさん!」 「無事でよかったわ、鹿目さん。それに・・・暁美ほむらさん」 609 名前:3/3[sage] 投稿日:2011/10/09(日) 05 31 13.03 ID sVeA7nry0 立ち去ろうと背を向けるほむらの姿を、頭からつま先まで見やると、不敵な笑みを浮べるマミ 「あらあら、あの程度の魔女に随分苦戦したようね、暁美さん?」 「・・・・・・」 「ま、まどか?アンタ怪我してるじゃない!」 さやかに言われ、初めてその事に気が付き、軽く膝をはたくまどか わずかに擦り剥き、服も多少砂埃にまみれていた 「あ、本当だ。・・・でも、これくらい全然大したことないよ」 「お前、まさかまどかに何かしたんじゃないでしょうね!」 怒気を放ってほむらを睨みつけるさやかの反応に、場の空気が一気に緊張する 「ち、違うよさやかちゃん!ほむらちゃんは・・・」 「・・・遊び半分で魔女退治に首を突っ込んだ罰よ」 「暁美さん、貴女・・・魔法少女の風上にも置けないわね」 「マミさん違うの!ほむらちゃんは・・・」 「鹿目さんは下がってて」 「・・・だったらどうするつもり?」 「そうね・・・手負いのところを悪いけれど、お仕置きさせてもらうわ!」 マミが右手をかざすとたちまち何十ものリボンが現れ、四方からほむらの華奢な身体を締め上げようと襲い掛かる しかし・・・ 「えっ・・・!?」 次の瞬間、ほむらの姿が忽然と消え、放たれたリボンは虚しく空を切る 目の前で起こった事が理解できず、呆然と立ち尽くすマミたち三人 「・・・一般人を巻き込んで戦いを仕掛けるなんて、とんだ正義の味方も居たものね。もっと自分がしている事をよく考えなさい、巴マミ」 「なっ!?」 声のする方向に振り向くと、空き地の入り口から立ち去ろうとするほむらの後姿が見える 「ま、待ちなさい!」 「この帽子、返しておくわ」 そう言って去っていくほむらが投げてよこしたのは、マミが被っていたはずの羽帽子だった (そんな・・・いつの間に) 「あいつ・・・くー!やっぱり感じ悪いヤツ!」 その後姿に悪態をつくさやかとは対照的に、残る二人の気分は重かった (あの子、あんな身体でどうやって・・・底知れないわね) (ほむらちゃん、どうして・・・どうしてあんなになってまで私を庇ってくれたのに、マミさんを挑発するようなことを言うの?) 魔女に襲われ生命の危機を体験したはずのまどかだったが、その心に残るのは何故かほむらの寂しげな後姿と抱えられた肌の温もりだった あ、あれ?クールでツンな本編ほむと弱気まどっちのラブを書くつもりが・・・ なんとなく2話見返してたら、このゲルトルートってほむほむには相性悪いんじゃって想像したらこんな話を書いてしまった・・・スマソ 642 名前:1/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 06 26.54 ID y4OyaCRC0 607 の続き (ふぅ・・・随分やられたものね。背骨や腕にひび、肋骨も何本か折れてるかもね・・・) まどかやマミの前で無様な姿は見せられないと、痛覚を遮断して平然と振舞っていたほむらであったが、やはりその傷は重かった (ソウルジェムは浄化したし、数日もすれば治るはずだけど・・・やはり他の子のようにはいかないわね) 壁に叩きつけられた時に刺さったのであろう、肩口のコンクリートの小さな欠片を抜きながら 多少の傷も物ともせずに戦い、けろりとしていた他の時間軸の美樹さやかや佐倉杏子の顔を思い浮かべる そして、ついさきほどの巴マミと美樹さやかのこちらを見る目・・・ 『遊び半分で魔女退治に首を突っ込んだ罰よ』 そう言ってまどかを傷つけた事を否定しなかったほむらに向けられた眼は、まさに敵に向けられるそれだった (・・・今まで何度も彼女たちを見捨ててきた報いね) 人通りのまばらな住宅街の路地の壁に、崩れ落ちるようにもたれかかったほむらを襲ったのは、 遮断したはずの身体の痛みではなく、胸が裂かれるような寂しさと悲しみであった (どうしてみんな仲良く出来ないんだろう・・・) 買い物袋を抱えたまま、トボトボと家路につくまどか 『やはりあの子は危険よ。関わりあってはいけないわ』 『そうよまどか。アイツがまどかを助けただなんて、絶対何か企んでるに決まってる!』 そのまま魔女探しのパトロールを続けるというマミとさやかにいくら訴えかけても、思ったような同意は得られなかった (ほむらちゃん、どうしてあんなこと言うんだろう・・・ほむらちゃんさえもうちょっと友好的に接してくれれば、きっとみんなと仲良くなれるのに) 大きくため息をついたまどかだったが、自分の制服の上着にわずかに赤い血がついていることに気がつく 明らかに自分のものではない血。そっけないことを言いながらも、決して離そうとせず、ぼろぼろになってもまどかを庇い続けた魔法少女 (ほむらちゃん・・・例えほむらちゃんの気まぐれでも、さっき助けてもらったことは絶対忘れないから・・・) まるでその感触をなぞるように、自分の身体を愛しげに抱きしめるまどか そして再びトボトボと歩き始めたその時、地面にほんのわずかずつだが、点々と続く血の後を見つけてしまう (え・・・?これってまさか・・・) 服に赤い血を滲ませながらも、何事もなく平然と振舞うほむらの様子を思い出す それどころか、マミの攻撃を一瞬でかわして翻弄してさえいた ただそれが、弱みを見せないための虚勢だったり・・・もっと単純に、庇ったまどかに負い目を感じさせない為の演技だとしたら・・・ そう考え出すと、顔が蒼白になり居てもたってもいられなくなったまどかは、帰路から逸れた路地に向かってわずかに続く血の跡を追って駆け出した 643 名前:2/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 07 09.53 ID y4OyaCRC0 「ほむらちゃん!?しっかりして!」 住宅街の路地の壁にもたれ掛かって座り込むほむらを見つけたまどかは、血相をかえて駆け寄る 「え・・・まどか?」 どこか呆けた様子で顔を上げたほむらの表情は、まどかには一瞬泣いている子供のように見えた気がした 「大丈夫ほむらちゃん?やっぱり無理してたんだね・・・あんなにひどい傷だったんだもん。・・・気づいて上げられなくてごめんね」 「・・・貴女はあんなことがあったのに、まだ私に関わろうとするのね」 「何言ってるの?ほむらちゃんは私の命の恩人なんだもん。立てる?今すぐ救急車呼ぶね」 「・・・余計な事をしないで。傷ならもう塞がってるわ。貴女を助けたのはいざという時に巴マミに対する交渉材料になるからよ。変な勘違いをするのはやめなさい」 ゆっくりと身を起こすと、まどかの手を払い言い放つほむら その言葉は予想してはいたはずなのに、心のどこかで抱いていたまどかの淡い期待を打ち砕いた (そう・・・だよね。そうじゃないと、私なんかをあんなになってまで助けてくれるはず・・・ないよね。でも、それでも・・・っ) 「それでもほむらちゃんが私を助けてくれたことには変わりないもん!それじゃあせめて肩を貸すね。・・・本当は歩くのも辛いんでしょ?」 わずかにたじろいだまどかだったが、意思を決めると躊躇いもなくほむらの肩に腕を回した 「大丈夫だと言っているでしょう・・・」 魔法少女にとってこれくらいは怪我のうちに入らない・・・そう続けようとして、自分たちのやり取りが衆目の目を集め、 通りで何人か足を止めてこちらを見ていることに気がつき、大きなため息をつくほむら 「とんだお節介ね・・・良いわ、あっちよ」 (ここが・・・ほむらちゃんのおうち・・・) ほむらに肩を貸したままマンションの扉をくぐったまどかは、薄暗くて生活感のまるで感じられないその部屋に、 部屋主の人となりが出ている気がして、なんとなく不安になった 「一応礼は言っておくわ。・・・さぁ、早く帰りなさい。貴女も買い物途中でしょう?」 「だめだよ、そんなふらふらなほむらちゃんを置いていけないよ」 「・・・本当に、貴女は強情ね」 (それはほむらちゃんの方じゃないかな・・・) 苦笑を浮べながら後に続いていると、黒い子猫がどこからともなく現れ、ほむらの足元にまとわりつく 「可愛い猫さんだね。ほむらちゃん、ペットなんて飼ってたんだ。なんか意外だな」 「・・・別に飼ってるわけじゃないわ。きまぐれでエサをやったら居着いたのよ。・・・私が戻ったらさっそくエサの催促ってわけ?エイミー」 そう言って小さな子猫を抱き上げるほむらの目は、口ぶりとは裏腹にどこか優しげだった 「ほむらちゃん?その子にご飯なら私がやるから、ほむらちゃんは早く横になって」 リビングに進路を変え、更にキッチンへ向かおうとしていたほむらを制止するまどか 「それじゃあお願いするわ。冷蔵庫の横に缶詰が置いてあるから。小皿にわけてあげて」 「うん、おいでエイミー。きゃっ、もぉくすぐったいってば」 受け取った子猫に腕を舐められながら、楽しそうにキッチンへ向かうまどかをどこか懐かしげに見送るほむらであった 644 名前:3/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 07 57.13 ID y4OyaCRC0 「ほむらちゃん、失礼するね」 エイミーにエサを与えた後、寝室らしき部屋に入ったまどかの目に飛び込んだのは、着替え途中で白いショーツ一枚のほむらの姿だった 咄嗟に頬を染めて目を背けそうになるが、床に脱ぎ捨てられた赤茶色に染まったシャツと、その華奢で白い背中に広がる血の跡が目に留まり、 思わず声を上げる 「ひどいっ・・・!やっぱりほむらちゃん、すごい怪我だったんだね・・・」 「よく見なさい。もう血は止まっているわ。それに、魔女退治なんてやってればこんなものは日常茶飯事よ」 「でも!私を庇ったりしなかったら・・・」 「貴女が責任を感じる必要はないと、何度言えばわかるのかしら?・・・そうね、だったら良い事を教えてあげる」 淡い紫に輝くソウルジェムを取り出し、かかげるほむら 「私の本体はこっち。そして今、貴女が私だと思って話しかけているこの身体は、ソウルジェムに操作されているただの抜け殻よ」 「え?・・・な、何言ってるのほむらちゃん」 「魔法少女はね、契約と同時に魂を抜き取られて、この宝石に姿を変えられるの。そしてこれさえ無事なら、肉体なんていくら傷つこうと勝手に治るただの道具よ」 「・・・そんな、嘘でしょ?だってそんなこと、マミさんもキュゥべえも一言も・・・」 「でしょうね。あの生き物は自分に都合の悪い事は話そうとしないし、この事を知っている魔法少女は他に居ないかもしれない」 「・・・・・・」 「・・・まぁそうよね。こんなこと、実際に証明されないと信じられるわけないわよね」 呆然と立ち尽くすまどかを尻目に、スタスタと歩いて勉強机の引き出しから大きな刃渡りのサバイバルナイフを取り出すと、 厚いレザーのカバーから引き抜き、止める間もなく左手首を一閃する 「ほむらちゃん!?・・・なんてことを・・・いやぁあああ!」 「落ち着きなさい。言ったでしょう?この身体はただの抜け殻で、痛覚を遮断すれば痛くも痒くもないし、たとえ血が全て流れ出ても死ぬことはないわ」 表情一つ変えることなく、理科の実験でも行うように淡々と説明するほむら 派手に血飛沫を上げていた手首の出血も、徐々に勢いが弱まり、30秒もすると刀傷を残して止まってしまった 「ほら、もう血がとまったわ。これが貴女の憧れていた魔法少女の正体。もう人間ですらない、戦うための化け物よ」 「こんなの・・・ひどい、ひどすぎるよ・・・」 ポロポロと大粒の涙を流すまどかを見ながら、ナイフの血を拭って鞘に戻し、どこか自嘲気味に話すほむら 「これでわかったでしょう?こんな化け物がいくら傷ついたところで、貴女が気にする必要なんてないし、もうこれ以上関わりあうのはやめなさい」 「・・・やめてよ!自分のこと、そんな風に言うのはもうやめて!」 「・・・まどか?」 溢れ出る涙を拭いもせず、ほむらに抱きつくまどか 「ほむらちゃん、こんなにも温かいもん!・・・私を助けてくれたのがたとえ計算でも、あんなに必死に庇ってくれたもん!そのほむらちゃんが自分のことそんな風に言うなんて、我慢できないよ!」 「・・・まどか」 「みゃ~」 いつの間にか音もなく現れた黒猫も、ほむらの足に身を擦り寄せて鳴き声を上げる 「ほら、エイミーも心配してるよ。こんなにこの子に懐かれる優しいほむらちゃんが、人間じゃないはずがないよ」 「・・・この子は単に遊んで欲しいだけよ」 一人と一匹にべったり身を寄せられ、すっかり毒気の抜かれたほむらは、大きなため息をついてベッドに腰を下ろした 「お湯で濡らしたタオル持って来るから、待っててね」 パタパタと遠ざかっていく足音を聞きながらごろりと横になると、緊張がほぐれたせいか疲れがどっと押し寄せ、襲い来る睡魔に抗う事は出来なかった 645 名前:4/4[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 18 09 01.19 ID y4OyaCRC0 (う・・・まどか・・・) 軽くうなされながら、胸と腹部に圧迫感を感じて目を覚ますほむら 首元までかけられた布団の上には、またしても一人と一匹が、今度は仲良く肩を上下させながら気持ち良さそうに眠っていた (寝苦しい筈ね・・・本当にこの子たちは、少し優しくされただけで誰にでも懐くんだから・・・) やれやれといった表情を浮べるほむらだったが、寝直そうにも頭を乗せて眠るまどかとエイミーが重苦しく、 かと言って払いのけて起こす気にもなれず、結局朝までそのままの体勢で我慢し続けるのであった 思いがけず好評だったから続きを書いたんだけど、まだイチャラブさせられませんでした・・・サーセン もしかしたら後一回くらい続くかも? 695 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/11(火) 02 07 35.06 ID 81qfLeFL0 607の『すっかり遅くなっちゃった』SSのイラストを描いてみました。 ほむほむがボロボロになりながらも、まどかを守って、魔女を倒し お姫様抱っこしてるイメージ・・・。 即席で描いたので・・・色々とすいません><
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/10861.html
MM/W35-048 カード名:戦う使命 ほむら&まどか カテゴリ:キャラ 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《時間》? レアリティ:C
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/7743.html
《暁美 ほむら&鹿目 まどか(422)》 キャラクターカード(コンビ) 使用コスト3/発生コスト1/赤/AP30/DP40 【魔法少女】 〔コンビ〕 このカードが登場、またはアプローチに参加した場合、自分のキャラ1枚は、ターン終了時まで+20/+20を得る。 (大丈夫。もう私は、ためらったりしない……。) 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語で登場した赤色・【魔法少女】を持つ暁美 ほむらと鹿目 まどかのコンビ。 登場・アプローチした時に自分キャラ1枚のAP・DPを20上昇させる効果を持つ。 登場・アプローチさせるだけで味方を強化できる。 もちろんこのカード自身も対象となり、AP50・DP60のキャラになる。 登場時だけでなくアプローチ時も発動できるので、2ターン目以降も効果を使いまわせる。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは[新編]「叛逆の物語」でのほむらのセリフ。 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 04-022 パラレル 編集